今年もお盆の季節がやってまいりました。
その起源は『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』という経典に由来し、「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウランヴァナ」が語源だとも、古いイラン語で「霊魂」を意味する「ウルヴァン」から来たとも、日本古来の農業祭であり、食器を運ぶ「お盆」とその語源は一緒だとも、なんともさまざまな顔を見せる「盂蘭盆」であります。
おそらく、上記のすべてが、ある意味正解なのでありましょう。
仏教の教えにはいろいろ高度な理論もありますが、「それがあなたにとってどんな意味を持つのか、よくよく参究せよ」という前提があります。
なので、この「お盆」も、迎えるあなたにとってどんな意味を持つのか・・が問われるわけですね。
おそらく、ほとんどの方は、民俗的な日本の行事であり、民族大移動であり、長期休暇である・・といった感じでしょうか。ところが、つい先ほどにたいせつな方を亡くされ、初盆を迎える方々には特別な時間となってくるでしょう。
残念ながら人間は有限であり、「特別な夏」を迎えることを避けては通れないとも言えます。
できれば、ずっと遠い未来であってほしいところではありますが・・。
さまざまな思いが交錯するこの時期、お盆では古来こんなまつりかたをされてきました。曹洞宗公式サイトでのまつりかた紹介です。こちらをクリックしてみてください。