大阪・関西万博も、開幕期間の後半になりました。みなさまは、もう行かれましたか?
この万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」とされています。勝手に言い換えますと、「私の未来が輝くようになる、暮らしのかたち」というような感じでしょうか。
これがどんどん実現されていけば、素晴らしいですよね。しかしながら、現代は将来への不安が強い時代です。そこが、高度成長真っ最中の、前回の大阪万博のころとの違いでしょう。
そういう中では、今よりも悪くなりませんように、ささやかな幸せが、これからも続きますように、という願いになるのかと思います。
そんな気持ちを受け止めてか、今回の万博では、国連が掲げる「SDGs(エスディージーズ 持続可能な、開発目標)」も目指しているようです。できるだけ長く、みんなが平和に、安心して住み続けられるような社会を作るために、世界の貧困や不平等をなくし、無茶なことはやめて協力していこう、という考えです。
じつは、このSDGsには、曹洞宗も賛同しています。曹洞宗のスローガンに、「人権の確立、平和の維持、環境の保護」があります。この三つが、SDGsと共通しているからです。
ただ、SDGsへの批判的な見方もあるようです。たとえば、目標が抽象的で行動に結びつきにくいとか、理想が高すぎて現実離れしているとか、けっきょくは商業主義であるとか、でしょうか。
ですが、将来への不安の中、幸せが続きますようにという願いは、みんな共通のものかと思います。とくにSDGsにこだわらなくとも、ささやかな幸せが続くような希望に向かって、少しでもできることが見つかれば良いですよね。そういうお姿は、きっとまわりに伝わっていって、良い循環がもたらされるはずです。
断言できますが、長く続く幸せは、自分ひとりでは実現できないものです。幸せを分け合うことこそが、自らの幸せの実現をもたらすのです。みなさまもきっと、実感されたことがあろうかと思います。
万博には、私も7月に入っていちど行きました。大屋根リングや各パビリオンなど、楽しいところであることは間違いありません。ただ、暑さに参りました。みなさまもこれからお越しになる場合は、暑さ対策に留意してくださいますように。
SDGsに関する曹洞宗の考えは
人権・平和・環境 | 曹洞宗 曹洞禅ネット SOTOZEN-NET 公式ページ
人権・平和・環境 曹洞宗では、1992年より檀信徒の皆さまにお釈迦さまの正しい教えと曹洞宗の禅の教えがご理解い
SDGsを紹介するユニセフのページは
SDGs CLUB |日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)
親子で学べるSDGs(持続可能な開発目標)サイト「SDGs CLUB(クラブ)」。各目標ごとにターゲットの子ども訳を読んだり、関連する課題をムービーやインフォグラフィックス…