ねえねえお母さん。先生が、今日はおしゃかさまの おさとりの日だって。
そうね。おしゃかさまが、だいはっけんをされた日よ。
どんなことをはっけんしたの?
どうやったら、みんなしあわせに生きられるか、っていこうことかしら。
わたしは、だい好きなもの食べてるときがしあわせかなあ。
それもしあわせのひとつねえ。
でも、きらいなおやさいも ちゃんと食べなきゃだめなのよ。
ええー、おいしいおかしばっかり、食べられたらいいのに・・。
そんなことしてたら、からだがおかしくなっちゃうわ。
好きなものばっかりほしがって、しあわせになれるとは言えないようね。
うーん、しあわせって、なんだかむつかしいね。
じゃあ、こんなふうに考えてみたら。
好きなものでも、ほしい、ほしい、ばっかりじゃ、きりがないよね。
しあわせになりたいはずなのに、ぎゃくに、なっちゃうみたい。
きっと、ほかにやりかたがあるとおもうわ。
それが、おしゃかさまのはっけんしたこと?
そのなかの1つね。
しあわせになりたい気もちはたいせつよね。
でも、それが苦しみのもとになっちゃうこともある。
ちょうどいいところを 見つけられれば、サイコーなんだけど。
じゃあ、今日はケーキやめておくわ。
ふふ、そこが、いまのあなたのちょうどいいところのようね。